自己探求の旅②~インドへ~

 

タイでインド行きの航空券を手配したら1週間後というので、タイの離島行きの夜行バスに何とか乗り込んだ。

 

いつもと違う風景や街並みの新鮮さに視界が広がり、

ずっと過去に縛られて生きてきたのがバカらしく思えて大笑いした。

 

 

大笑いしても、一緒に笑ってくれる温かい島の人々に触れ、言葉とはほんの一部分の表現方法でしかなく、いかに無力であると感じざるを得なかった。

 

 

 

 

これから未知の世界に入っていくわくわくした気持ちを、

まるで南国の樹々や色とりどりの花々たちや美しい海が歓迎してくれているようだった。

 

 

 

 

はじめて訪れたインド!

 

ゴミとスパイスとお香がごちゃまぜにになった異様な臭いに

思わず鼻をおさえた。

 

空港に着くと、テロ対策なのか、銃をもっている警官が大勢いて、

なんとも緊迫したいや~な感じだった。

 

おまけに汚くて暗くてやたら古い。

 

まだ外国人を見るのが珍しいようで、沢山のインド人の大きな瞳が

こちらを向き釘ずけになっている。

 

「どーも足元が・・?」 と思っていると、

手や足のないたくさんの物乞いがお金をくれと私のズボンのすそを引っ張っている!

 

 

トイレに行きたくてドアを開けると、

当然、トイレットペーパーなどなく、

水道の蛇口の下に、風呂桶みたいなのが置いてあるだけ。

 

 

まさかのまさかだが、仕方無いから桶で洗う。

トイレから出てくると、数人の女性がバクシーシ(インド的チップ)をくれという。

 

 

やっとの思いで空港を出ると、

今度は宿の客引きたちがドど~ん!と押し寄せてきて、

おしくらまんじゅうのようになって、普通に歩けず、宿なんて選べない状態がつづく。

 

 

泣く泣く今は貴重なアンバサダー(黒と黄色の車)のタクシーに乗り込み、

やっと落ち着いたのだった。

しかし、ため息をついていると

今度は、窓越しにたくさんの子どもや老婆の物乞いの手が伸びてきて車が走れない状態。

 

ああ、疲れた!

 

本を読んで知ってはいたものの、

実際はこんな壮絶だったなんて!

凄い国だなインドって。

 

「凄いところに来ちゃったな!大丈夫かなぁ・・怖いなぁ・・

でもここで仏陀が悟りを開いたんだし・・

引き返すわけにもいかないよ~今更」

 

などとマインドは言う。

 

 

そして、諦めるというか、降参するというか、すべてを受け入れるしかなかった。

 

 

 

つづく