ボンベイ(現ムンバイ)よりデカン高原の中を列車で4~5時間ほどのところにあるプーナに向かった。
まるで呼ばれているかのように、インドでは珍しくスムーズに『神秘家OSHOの瞑想アシュラム (現 OSHOメディテーションリゾート/インド・プーナ)』 に
たどり着いた。
ここは、瞑想をするための場所で、
OSHO(バグワン・シュリ・ラジニーシ)が生み出した瞑想をベースにした様々な感情開放のグループやセラピストトレーニングからクリエイティブな絵画やダンスをしたり、何もしないで寛いだり、瞑想したり、朝から夜遅くまで、世界中からたくさんの人たちが自己探求のために日夜参加している。
若者もおじいちゃんもおばあちゃんもみなハートフルで、愛に満ちていて楽しそうだ!
ここに来た瞬間、なんだか鳥肌がたった!
私が長い間探し求めていた、「ハートの中の温かな家」をやっと見つけたという心境だった。
社会の中で生きにくかった私が、やっとカチャ~ン!!とハマった感じだ。
みんなが内なるスペースで繋がり、ハートがオープンだから、何よりも、自分らしくいられるし、自分を偽ることのほうが不自然な気がした。
そして、
3ヶ月ほど経ったある日の瞑想の中で、
生まれて初めて強烈な「生きている喜び」を味わった。
それは言葉ではあらわすことができないものだった。。
『自分自身のなかの深み』
『広大なハートのなかのスペース』
『静けさ』
『愛・光・至福・歓び・エクスタシー』といった感覚
それはそれは、 衝撃的でファンタスティックな体験となり、
まるで長い間の眠りから目覚めたように、
まわりの人も、花も、木も、動物も、私とすべてつながっていて、
私が生きているだけで、存在しているだけで 愛と感謝に満ち溢れている。
自分が長い間探し求めていたものは、
既に私の中にすべて在ることに気づいた瞬間だった。
もう外側の世界になにかを求める必要もなく、
ありのままの自分を愛すること、私らしく喜びの中で生きること、
宇宙の中心という我が家、自分の素晴らしさと大いなるすべてとの繋がりの愛のエネルギーが
私の中を駆け巡り、包み込んでなにひとつ隔てるものがない。
私たちは・・愛の存在そのものなんだ!
更に様々な瞑想法やセラピー、グループ、トレーニングや、瞑想の一環としてのワーキングメディテーションに数ヶ月間参加し、
瞑想者としての道を歩むことに決めた。
その後、神秘家OSHOの弟子となり
Atmo Vibhuti(アトモ・ビブーティ)という
名前になった。
サンスクリット語で 『最も内側の輝き』 と言う素晴らしい意味だ。
それは、
『この瞬間』がすべてで完璧で完全なのだ !
ということを いつも思い出させてくれる。
それは自分にとって 人生で『最高のギフト』となった。
その日を境に、過去は捨て去り、今だけが存在している。
この体験は、のちに、私が瞑想を人々に伝えていくきっかけとなったのだ。
このような体験を通して、
今、様々な条件づけによって、
自分の可能性や自分の価値を見出せなくなってしまっている人、
また、自分の人生にいきづまりを感じている人、
何らかの思い込みによって劣等感を抱き、自分を愛することから遠ざかってしまっている人に
愛と勇気と内なる静寂を感じてもらうことができれば幸いだ。
つづく