■レイキの存在をハーバード大がガチ研究

手のひらから「レイキ」というエネルギーを流すことで治療すると考えられているが、現在まで「レイキ」の存在を証明する

 

 

科学的な証拠はなく、疑似科学として主流派科学から批判されている。だがこの度、米ハーバード大学に在籍するナタリー・トレント博士が、レイキ療法を本気で研究していると語り、話題になっているのだ。

 トレント博士は、「Collective Evolution」(2月14日付)のインタビューで、レイキ療法はプラシーボだと見なされることが多いが、最近発表された研究では、膝の出術を受けた患者に本物のレイキ療法と偽のレイキ療法を施したところ、本物のレイキ療法を受けた患者の膝の痛みが著しく低減したと語っている。

 レイキ研究はその性質上助成金がつきにくく、これまで研究が進んでこなかったが、上述の研究成果などもあり、トレント博士の在籍するハーバード大学医学大学院には、レイキ療法を対象にした大規模な研究プログラムがあるそうだ。

 トレント博士自身、150人の被験者のデータをまとめた過去最大規模のレイキ研究論文を現在執筆中であり、レイキ療法が、患者の憂鬱や不安、身体的苦痛を取り除く高い効果を持つことを証明する予定だという。


■ポスト物質主義科学

 インタビュー中、トレント博士が最も強調していたのは、レイキ療法が患者から求められ、臨床の場で効果を発揮しているにもかかわらず、科学的な研究対象として見なされないことへの憤りだ。科学者集団のこのような態度は、ポスト物質主義科学を提唱する米アリゾナ大学ゲイリー・シュワルツ教授が非難している態度そのものだろう。ある現象が実際に起こっているにもかかわらず、物質的に解明できないという理由で否定することはおよそ“科学的”ではない。

 シュワルツ教授は、精神は物質世界と同程度に現実的であり、物質に還元することができないため、精神そのものを探求する必要があると説いている。そういう意味では、トレント博士の研究もポスト物質主義科学と軌を一にする研究だと言えるだろう。

 それにしても、あのハーバード大学がレイキ研究に本気で取り組んでいることは特筆に価すべきことだ。これを機に心霊現象、幽体離脱など、いまだ科学が“相手にしていない”現象が真剣に研究される日が来ることを願いたい。
(編集部)

※イメージ画像は、「Thinkstock」より